長久手市は、「小牧・長久手の戦い」のような歴史的な出来事の舞台であると同時に、日本一平均年齢が若く、住みやすさで知られるまちです。また、2005年の愛・地球博開催地である愛・地球博記念公園にはジブリパークがオープンし、多くの注目を集めています。こうした多様な魅力を持つ長久手市を訪れるすべての方を「ござらっせ!(ようこそ)」と温かくお迎えしたいという想いから、2024年に「長久手市魅力発信PR動画制作プロジェクト」がスタートしました。
このプロジェクトの大きな特徴は、市民の皆様が主体となって動画制作のプロセスに参加した点です。プロジェクトでは、3つのワークショップが開催されました。まず「まち歩きワークショップ」では、市の代表的な施設や名所に加え、新たな魅力を発見しようと市内4つのエリアを巡り、参加者自身の視点で風景などを撮影しました。次に「曲づくりワークショップ」では、まち歩きで発見した魅力をもとに、「ござらっせ!(ようこそ)」をテーマにした楽曲を制作。長久手市に多く在住する外国人の方の母国語や、ジブリパーク来園者の国籍などを参考に選ばれた6つの言語(英語、中国語、韓国語、フランス語、ベトナム語、ポルトガル語)での「ようこそ」が歌詞に盛り込まれています。最後に「ダンス振付けワークショップ」では、市章やまちの特徴を体の動きで表現するオリジナルのダンスを考案し、ダンスシーンの撮影も行われました。市民の皆さんのアイデアと熱意が、今回のPR動画に込められています。
市民参加のワークショップで生まれた豊かな素材をもとに、長久手市の魅力は9つのテーマで表現されたPR動画として結実しました。例えば、「リニモがつなぐ未来都市」、「のどかな散歩道」、「伝統が息づく警固祭り」、「遊び場がいっぱい!」、「文化芸術が香るまち」、「人がつながるリニモテラス」、「みんなが活躍できる共生のまち」、「伸びしろがあるまち・長久手」といったテーマがあり、長久手市の多面的な魅力が描かれています。
動画は、各テーマに焦点を当てた9本のショートバージョン(各59秒)と、それらを一つにまとめた約5分32秒のロングバージョンの2種類が制作されました。これらの動画は、令和7年5月中旬から、モリコロパーク北口案内所や市内のデジタルサイネージ、SNS等で公開されています。また、高画質版は市公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
動画のテーマ曲「ござらっせ!」は、地元の方言で「ようこそ、いらっしゃいませ」という意味であり、長久手市を訪れるすべての方への温かい歓迎のメッセージが込められています。このプロジェクトで制作された曲やダンスの振付けは、今後フリー素材として提供される予定であり、市民や長久手市のファンが自由に活用して、まちの魅力をさらに広げていくことが期待されています。今後も、名古屋学芸大学との連携のもと、動画制作やSNS発信に関する市民向けの講座やワークショップが開催される予定です。ぜひ完成したPR動画をご覧いただき、長久手市の魅力と「ござらっせ!」の心に触れてみてください。
長久手市(ながくてし)は、愛知県の北西部、尾張地域東部に位置する市。名古屋市のベッドタウンとして発展しており、全国でも住民平均年齢が若い自治体でもあります。