ながくて旅のバイブル

開園から1年。ジブリパークの今とこれから

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昨年2022年11月、嬉しいニュースが、ジブリファンはもとより地元長久手市民の注目を集めました。愛・地球博記念公園内にスタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」が開園したのです。
今回はそのジブリパークを取材し、新たに見つけた楽しみ方を交えてお伝えします。

ジブリパーク。いよいよ2年目突入

時が経つのは早いもので、ジブリパークは今年11月1日で開園2年目に突入。しかも、新たなエリアも開園しました。ファンの胸の鼓動が高鳴ること間違いなしです。
まず、2023年11月1日には「もののけの里」が開園。このエリアは映画『もののけ姫』に登場する里山的風景を表現。建物や景色、そして風を感じながら、まるで映画の中に迷い込んだかのような体験が待っています。さらに体験学習施設「タタラ場」では、五平餅の炭火焼体験ができ、「乙事主(おっことぬし)」の滑り台や「タタリ神」のオブジェも楽しめます。

魔女の谷
もののけの里

そして、2024年3月16日には「魔女の谷」が開園予定。魔女にまつわる様々なスタジオジブリ作品の世界をイメージしたエリアで、訪れる者をヨーロッパ風の風景へと誘います。映画『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』、『アーヤと魔女』などに登場する建物ができる予定で、遊具やレストランでの一息も、ここならではの体験となること請け合いです。
私たちが訪れた9月の時点では、まだ秘密のベールに包まれて…ではなく、工事用のフェンスに隠されてその姿は開園までおあずけでした。
新エリアに思いを馳せながら、私たちは「ジブリの大倉庫」に向かいました。

ジブリの大倉庫を大探検

「ジブリの大倉庫」に到着すると、平日の昼下がりでありながら、多くの来場者で賑わうその姿にびっくり。特に目立ったのは、たくさんの外国人観光客の姿。様々な国の言葉が飛び交う中、グローバルな雰囲気でジブリの世界観を堪能することができたのは、少し特別な経験でした。
実はこの「ジブリの大倉庫」がある建物、その前身は長年にわたり近隣の子供たちにとって最高の遊び場所として親しまれた温水プールでした。私たちが楽しんだこの場所が、その役目を終え、新たな命が宿ったのです。

ジブリの大倉庫の「中央階段」
ジブリの大倉庫、中央階段

私は2回目の来園ですが、何度訪れても新たな発見があります。ご存知の通りジブリパークにはいくつか仕掛けが隠されており、それを自ら見つけ出す楽しみもあります。
もちろん私たちの街、長久手市に関連するネタも発見してほしいポイント。でもネタバレになるので秘密は明かしません。自分で見つける喜びは格別です。
最初はジブリの大倉庫内で開催されている人気の企画展示「食べるを描く。」増補改訂版と「ジブリがいっぱい展」へ。このほかスタジオジブリ作品の登場人物になりきれる企画展示「ジブリのなりきり名場面展」も大人気です。(今後、企画展示の内容は入れ替わります)

さて次は、「床下の家」と「小人の庭」へ。
映画『借りぐらしのアリエッティ』の世界が広がります。みんなが小人になったかのような感覚は新鮮。日常の風景が大きく見えて、まさに小人としてその中に迷い込んだような体験でした!

小人の庭

続いて「南街」の商店街を通り、懐かしい駄菓子屋や模型屋さんに立ち寄ります。なんと、駄菓子も模型もちゃんと買うことができるお店。もちろん模型はジブリに因んだ乗りものや飛行機、船、などもあります。

南町

次は「にせの館長室」へ。『千と千尋の神隠し』に登場する湯婆婆の執務室ですが、よく見るとそこは、昔のプールの「監視室」の面影が。かつてこの場所で遊んだ人たちの思い出をなくさないためだそうです。子供達が楽しんだ懐かしいプールの監視室や当時の通路が自然に残されています。その後「天空の庭」「公開倉庫」を見て次のエリアに移動します。
一日中ここに居ても飽きない「ジブリの大倉庫」、新しい発見がまだまだあります。慌てずゆっくり時間をとって探検しましょう。

にせの館長室

トトロの世界が広がる「どんどこの森」へ

「ジブリの大倉庫」を後にして、映画『となりのトトロ』の世界が広がる「どんどこ森」へ。その道中、公園内で発見したのが本物のどんぐり。劇中にも描かれるようなどんぐりがひとつ、またひとつ見つかる。今の季節はほんとうに「トトロが現れるかも!」とワクワクすることができます。

公園のどんぐり

どんどこ森の「サツキとメイの家」に到着。2005年の愛・地球博のパビリオンのひとつとして建てられました。あれからもうすぐ20年。時間が経ってもその建物は変わらず、修繕などを重ねていますが、ほとんど当時のままだそうです。ちなみに井戸の水もちゃんと汲み出せ、昭和の暮らしを体感できます。元々細部にこだわり、本当に住める家として作られてはいましたが、時を経て、いよいよ建物としての風格が漂って来ています。

どんどこ森の「サツキとメイの家」

「どんどこ堂」は子供たちだけの世界

「サツキとメイの家」を後にし、裏山にある「どんどこ堂」へ。運動不足だとちょっときつい階段を登った先に、大きく迫力のあるトトロを模した遊具「どんどこ堂」が待っていました。中に入ることができるのは小学生以下の子供たちだけ。ここで遊ぶ子供たちは本当に楽しそう。大人は横で優しく見守りましょう。

どんどこ森の「どんどこ堂」

たっぷり楽しんだその後は?

ジブリパークは2023年11月1日に開園から1年を迎え、2年目に突入しました。何度訪れても、ジブリパークは新しい発見がいっぱいです。しかも今年11月に「もののけの里」、来年3月には「魔女の谷」と、どんどん新しいエリアが誕生。

そんなジブリパークで新たな感動と発見の旅を楽しんだ後は、さらに旅を満喫するため自然と歴史豊かな長久手市の観光スポットもチェックしてみてください。

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